コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/耐久性一般/短繊維補強コンクリート(材料)

耐久性一般Ⅱ

2017年7月13日(木) 13:00 〜 15:00 第5会場 (白橿(しらかし)1/会議棟3階)

座長:井上真澄(土木), 神代泰道(建築)

[1093] 表層透気係数を指標とした水路コンクリートおよび無機系補修材料の耐摩耗性の推定に関する実験的研究

長谷川雄基1, 長束勇2, 谷村成3, 佐藤周之4 (1.香川高等専門学校 2.島根大学 3.アストン 4.高知大学)

キーワード:abrasion resistance, agricultural canal, air permeability coefficient of surface layer, sandblast, silicate-type surface penetrant, torrent method, けい酸塩系表面含浸材, サンドブラスト, トレント法, 耐摩耗性, 表層透気係数, 農業用水路

本研究では,コンクリートの表層品質の評価指標として適用される表層透気係数に着目し,表層透気試験の結果からコンクリートおよび無機系補修材料の耐摩耗性を推定する手法を実験的に検討した。結果として,表層透気係数と摩耗質量との間には関連性のあることが確認でき,表層透気係数から耐摩耗性を推定可能な関係式を示した。しかしながら,けい酸塩系表面含浸材は,塗布する銘柄ごとに表面改質効果が異なることから,表層透気係数と摩耗質量との間には必ずしも一定の傾向が成立しないことが示唆され,本研究で導いた関係式による推定の精度が低下するケースのあることが考えられた。