コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 塩害/複合劣化/腐食・防食

塩害Ⅱ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:15 第1会場 (橘/会議棟2階)

座長:審良善和(土木), 武田浩二(建築)

[1117] 空中写真を利用した海岸環境の数値化とそれに応じた飛来塩分量の算定手法の開発

中村文則1, 井野裕輝1, 大原涼平1, 下村匠1 (1.長岡技術科学大学)

キーワード:aerial photograph, airborne salt, chloride attack, coastal environment, field measurement, 塩害, 海岸環境, 現地調査, 空中写真, 飛来塩分

コンクリート構造物の塩害対策を効果的に実施するためには,その要因となる構造物に作用する飛来塩分量を精度良く予測することが有効的である。本研究では,飛来塩分の発生量に関連する海岸環境の条件をパラメータ化するために,新潟県沿岸で飛来塩分の現地調査を実施し,海岸環境に応じた飛来塩分量の算定手法の開発を行った。さらに,海岸環境を数値化する簡易的な方法として,空中写真を利用する手法について検討を行った。その結果,空中写真を利用して海岸環境を数値化し,それに応じた飛来塩分量の算定手法を確立できたとともに,消波施設の設置により飛来塩分量が2倍程度増加することが明らかになった。