コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » アルカリシリカ反応/耐火性

アルカリシリカ反応Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:15 第4会場 (桜2/会議棟2階)

座長:黒田保(土木), 松田拓(建築)

[1139] プレストレストコンクリート桁に対するコアによるASR劣化度診断

杉浦尚樹1, 小林和弘2, 深田宰史1, 鳥居和之1 (1.金沢大学 2.ピーエス三菱)

キーワード:ASR, core, diagnosis, fly ash concrete, PC・JIS girder, PC・JIS桁, polarizing microscope observation, コア, フライアッシュコンクリート, 偏光顕微鏡観察, 診断

本研究では,プレストレストコンクリート(PC)桁のアルカリシリカ反応(ASR)によるひび割れの発生に及ぼすフライアッシュ混入の影響について調べる研究の一環として,PC桁の各部位から多数のコアを採取し,PC桁の膨張率とコアの圧縮強度や静弾性係数,超音波伝播速度との関係について検討した。本研究の結果より,PC桁からのコアの採取位置,すなわちPC桁の中央部と端部,橋軸(プレストレス)方向とその直角方向の相違による, ASRを生じたコンクリートの膨張・ひび割れ発生の異方性が明らかになり,PC桁のASR劣化度診断におけるコアの圧縮強度や静弾性係数などの評価手法を提案できた。