コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 自然治癒・自己治癒/サステイナビリティ/軽量コンクリート(材料)/エコ・緑化コンクリート

エコ・緑化コンクリートⅡ

2017年7月14日(金) 13:00 〜 15:15 第2会場 (萩/会議棟2階)

座長:竹田宣典(土木), 斉藤丈士(建築)

[1239] 吸水防止剤を塗布したポーラスコンクリートの力学的・化学的特性に関する研究

吉田貴保1, 川崎佑麿2, 新大軌3, 岡本享久2 (1.阪神高速技術 2.立命館大学 3.島根大学)

キーワード:Calcium carbonate, Calcium ion concentration, ICP emission spectrometry, ICP発光分析, Water anti-absorption agent, Wet and dry test, カルシウムイオン濃度, 乾湿繰返し, 吸水防止剤, 炭酸カルシウム

本研究は,吸水防止剤を塗布したポーラスコンクリートの力学的・化学的特性について,使用環境として乾湿繰返し作用を受ける環境を模擬して検討を行った。対策として吸水防止剤を2種類選定し,無対策,気中養生のポーラスコンクリートと比較を行った。その結果,水中へ溶脱するカルシウム量には差が見られなかったが,水槽内に浮遊する白色析出物の析出量の減少とpHの低下に効果が見られた。さらに,圧縮強度と曲げ強度を測定したが,吸水防止剤の明確な効果は確認できなかった。また,気中養生と無対策のポーラスコンクリートにおいても強度増加は見られなかった。