コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/耐久性一般/短繊維補強コンクリート(材料)

補修・補強(材料)Ⅰ

2017年7月12日(水) 10:00 〜 12:00 第5会場 (白橿(しらかし)1/会議棟3階)

座長:国枝稔(土木), 濱幸雄(建築)

[1260] ケイ酸ナトリウムを補修材として用いたセメント硬化体の炭酸化特性に関する基礎的な研究

金志訓1, 北垣亮馬1 (1.東京大学)

キーワード:carbonation behavior, C-S-H, NMR, silicate-based surface penetrants, XRD, ケイ酸塩表面含浸材, 炭酸化挙動

コンクリートの表面補修材として使われるケイ酸塩表面含浸材が,炭酸化に与える影響を検討した。ケイ酸ナトリウムを補修材として用い,補修反応後、促進炭酸化させたセメントペーストの炭酸化挙動およびすでに促進炭酸化させたセメントペーストの補修後の挙動をXRDおよびNMRを用いて化学的に検討した。補修した試験体はアルカリイオンの影響でC-S-H系水和物の炭酸化が促進され,CaCO3の生成量が多くなることを確認した。また,NMRの結果より,補修材のアルカリ成分および炭酸化によるpHの低下によってCa-modified SiO2が生成し,化学構造が変化している可能性が示唆された。