コンクリート工学年次大会2017(仙台)

講演情報

第39回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 付着・定着・継手/構造解析/破壊力学

付着・定着・継手Ⅰ

2017年7月12日(水) 13:15 〜 15:15 第7会場 (会議室1/展示棟1階)

座長:滝本和志(土木), 寺井雅和(建築)

[2075] 補強鉄筋埋設方式PCM巻立て補強工法(AT-P工法)における鉄筋定着長に関する実験的研究

石村昌也1, 日野伸一1, 彌永裕之2, 小沼恵太郎3 (1.九州大学 2. アーテック 3.パシフィックコンサルタンツ)

キーワード:bonding length, epoxy resin, pcm jacketing, PCM巻立て, pull-out test, retrofitting method, エポキシ樹脂, 定着長, 引抜試験, 補強工法

橋脚等を対象とした補強工法である補強鉄筋埋設方式PCM巻立て補強工法(以下AT-P工法と称す)は,既設コンクリート表面に切削溝を設け,補強鉄筋を埋設する工法である。本工法は通常,補強鉄筋の全周を定着するアンカー定着部を基部に設けるため,切削溝への定着のみで施工した際の必要定着長は確認できていない。本研究では,補強鉄筋を切削溝への埋設のみで定着した際の必要定着長と破壊特性の把握を目的に,対象ダムピアの施工限界定着長を基準とした鉄筋引抜試験を実施した。実験の結果,20φ以上の定着長を確保した場合,鉄筋降伏が支配的な破壊形式となり,十分安全性を担保できることを確認した。