付着・定着・継手Ⅰ

[2076] 主鉄筋をあと施工アンカーで施工した接合梁試験体の曲げ耐荷性能ならびに破壊性状に及ぼす定着長の影響

野間康隆¹, 新井泰², 水上博之³, 西村毅¹ (1.安藤ハザマ 2.東京地下鉄 3.メトロ開発)

キーワード：4点曲げ載荷試験, embedment length, flexural load bearing performance, four point flexural loading test, fracture behavior, jointed beam specimen, post-installed anchor, あと施工アンカー, 定着長, 接合梁試験体, 曲げ耐荷性能, 破壊性状

本研究では，スパン中央部で接合部を有し既設・新設構造となる接合梁試験体の接合部付近の主鉄筋にあと施工アンカーを使用した場合の合理的な定着長を評価するため，あと施工アンカーとして施工した主鉄筋の定着長を変化させた試験体を用い曲げ載荷試験を実施した。その結果，主鉄筋として設置したあと施工アンカーの定着長により，接合梁試験体の曲げ耐荷性能ならびに破壊性状が異なることが明らかとなった。曲げ耐荷性能としては最大荷重や最大変位に着目した靭性，破壊性状としてはひび割れ性状や鉄筋のひずみの観点から，接合梁試験体の主鉄筋にあと施工アンカーを使用する際の合理的な定着長に関して考察した。