コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 凍害/複合劣化

凍害Ⅰ

2018年7月6日(金) 09:30 〜 11:30 第1会場 (9F EX1-A)

座長:酒井雄也(土木), 菅俣匠(建築)

[1122] 凍害の進行に及ぼす水の塩分濃度の影響に関する基礎実験

遠藤裕丈1, 安中新太郎1 (1.土木研究所 寒地土木研究所)

キーワード:freeze-thaw, salinity, scaling, distortion, relative dynamic modulus of elasticity, 凍結融解, 塩分濃度, スケーリング, ひずみ, 相対動弾性係数

寒冷地におけるコンクリート製の道路構造物の凍害の進行は,凍結防止剤の散布量や散布方法と関係があると考えられるが,具体的な因果関係は不明な点が多い。スケーリングは水の塩分濃度が3%のときに最も発生しやすいとされるが,路面水の塩分濃度は経時的に変化しやすく,常時一定とは限らない。そのため,塩分濃度0~3%の範囲において凍害に及ぼす塩分濃度の影響を調べた。その結果,塩分濃度が高いとコンクリート表面に固着する氷の収縮ひずみが増加し,スケーリングも多く発生することが確認できた。また,塩分濃度の範囲が0.5%以下では濃度の増加量が小さくてもスケーリング量は大きく増加することもわかった。