コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 骨材/アルカリシリカ反応/塩害/腐食・防食

腐食・防食Ⅱ

2018年7月5日(木) 13:00 〜 15:30 第1会場 (9F EX1-A)

座長:小林孝一(土木), 丸山一平(建築)

[1153] かぶりコンクリートがマクロセル腐食を生じている鉄筋の電気化学測定結果に与える影響の定量的把握

中川智統1, 加藤佳孝1, 江口康平1, 染谷望2 (1.東京理科大学 2.港湾空港技術研究所)

キーワード:half cell potential, macrocell corrosion, salt bridge, solution test, マクロセル腐食, 溶液試験, 自然電位, 塩橋

本研究では,塩橋を用いてマクロセル腐食を模擬できる溶液試験を考案した。溶液試験の妥当性を検討した後,かぶりコンクリートが電気化学測定結果に与える影響や,腐食部・非腐食部間コンクリートがマクロセル腐食に与える影響を検討した。その結果,かぶりコンクリートによって,腐食部では19~22mV,非腐食部では30~36mVの電位差を生じ,塩化物イオンを含む場合,かぶりコンクリートが自然電位に与える影響が小さくなることが示された。また,腐食部・非腐食部間の塩橋よって生じる電位差の影響の1つとして,陽イオンと陰イオンの移動度の差が小さい方が,電位差が小さくなることが分かった。