[1154] 実構造物から採取した腐食鉄筋の座屈性状に関する基礎的な研究
キーワード:buckling, section decrease, Steel corrosion, stress-strain relationship, 鉄筋腐食, 断面減少, 座屈, 応力-歪関係
本研究では,鉄筋単体の座屈性状に着目し,沖縄県本島内の3つの解体建築現場より採取した腐食鉄筋D10の試験体33本を用いて座屈試験を行い,応力―歪関係の検討および,断面減少率が最大荷重に与える影響の検討を行った。その結果,腐食鉄筋における最小断面積の位置が腹となるモードで座屈が見られ,断面減少率の増加に伴い最大応力および座屈荷重の低下が見られた。また,最大応力以降の曲線において,座屈した位置が試験区間端部に近いと曲線が緩やかになる傾向が見られた。既往の研究で定式化されたモデルの式を用いてモデル化を行い,実験値とモデルを比較した。