コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐火性/高強度コンクリート(材料)

耐火性Ⅰ

2018年7月6日(金) 09:30 〜 11:30 第5会場 (9F CON1)

座長:馬場重彰(土木), 森田武(建築)

[1162] 高温加熱を受けたコンクリートの圧縮強度と弾性係数との関係

緑川猛彦1, 車田研一1, 江本久雄1 (1.福島工業高等専門学校)

キーワード:compressive strength, concrete, dynamic elastic of modulus, high temperature heating, modulus of elasticity, コンクリート, 動弾性係数, 圧縮強度, 静弾性係数, 高温加熱

高温加熱を受けたコンクリートおよび高温加熱後に水中養生を施したコンクリートの圧縮強度と弾性係数との関係を明らかにするために,100°Cから 1,000°Cまで加熱したコンクリートについて圧縮強度,静弾性係数,動弾性係数を測定した。その結果,700°C程度まで高温加熱した後に水中養生を施したコンクリートの圧縮強度は,加熱前コンクリートの圧縮強度の70%程度まで回復するものの,弾性係数は圧縮強度の回復に相当するほどの回復は見られず,健全なコンクリートから求められた圧縮強度-静弾性係数の関係式から大幅に逸脱すること,従って,高温加熱されたコンクリートの損傷程度は圧縮強度のみでは評価できないことなどが明らかになった。