コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 耐久性一般/マスコンクリート

耐久性一般Ⅲ/マスコンクリート

2018年7月6日(金) 13:00 〜 15:00 第9会場 (9F EX2-B)

座長:河合研至(土木), 土屋直子(建築)

[1201] 逆解析による断熱温度上昇量の推定に関する研究

石田知子1, 室木寛司2, 武市秀昭2 (1.大林組 2.マルイ)

キーワード:adiabatic temperature rise, specific heat, thermal stress analysis, 断熱温度上昇量, 比熱, 温度応力解析

より簡易に断熱温度上昇量を取得する手法として,温度制御を行わない簡易な試験装置により測定した温度履歴を基に,最小二乗法を用いてコンクリートの断熱温度上昇量を推定する方法を考案した。本手法により推定した断熱温度上昇量は,断熱温度上昇試験装置を用いて計測した断熱温度上昇量と比較的よく類似する挙動を示した。ただし,本手法適用時に使用する比熱により算出される断熱温度上昇が変化することから,その影響について壁状構造物を対象とした温度応力解析を実施した。結果,最小ひび割れ指数に大きな違いは認められなかったことから,本手法の適用の可能性を見出した。