コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » 補修・補強(材料)/自然治癒・自己治癒

補修・補強(材料)Ⅲ/自然治癒・自己治癒

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:30 第3会場 (9F EX3-A)

座長:小松怜史(土木), 盛岡実(建築)

[1258] 塗布時の含水率および塗布量がけい酸塩系表面含浸材と反応促進材の併用工法の改質効果に及ぼす影響

山田浩嗣1, 櫨原弘貴1, 添田政司1, 佐藤悠士朗1 (1.福岡大学)

キーワード:chloride ion, Moisture content, neutralization coefficient, penetration depth, reaction accelerator, surface penetrant material, 中性化速度係数, 反応促進材, 含水率, 含浸深さ, 塩化物イオン, 表面含浸材

本研究は,反応促進材とけい酸塩系表面含浸材を併用する工法について,塗布時の含水率や塗布量が改質効果に及ぼす影響について検討を行った。その結果,けい酸塩系表面含浸材を塗布する従来の工法においては,塗布効果が発揮され難かったコンクリートに対しても改質効果が認められた。表面含浸材の含浸深さは,塗布時の含水率の影響は小さかったが,中性化に対する抑制効果は,塗布時の含水率が高いものほど向上した。また,従来のけい酸塩系表面含浸材においては,塗布量に応じた劣化因子は認められていないのに対し,併用工法では,塗布量に応じて含浸深さや抑制効果が向上する結果を示した。