コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

A.材料・施工 » ジオポリマー/新材料・新工法(材料)/施工

新材料・新工法(材料)Ⅱ/施工Ⅰ

2018年7月4日(水) 15:30 〜 17:45 第5会場 (9F CON1)

座長:竹田宣典(土木), 大久保孝昭(建築)

[1314] 遠心成形を利用した耐酸性に優れた硬化体の基礎研究

畑実1, 杉本克美2, 林悦朗2, 井川秀樹1 (1.日本ヒューム 2.東京都下水道サービス)

キーワード:Fly ash., Blast furnace slag., Incinerated sewage sludge ash., Setting time., Centrifugal Forming Sulfuric acid resistance.

本研究は,ポルトランドセメントを全く使用しない産業副産物起源(主に,フライアッシュと高炉スラグ微粉末)の混合物を,遠心成形を利用した硬化体とし,高耐久性が要求されるコンクリート製品に適用するための検討を行ったものである。 当該混合物の凝結時間は始発が14時間以上であるため,OPCモルタルよりも大幅に遅延することが判明した。そのため,蒸気養生を行うコンクリート製品には著しく不向きと考えられた。しかし,遠心成形を行うことで, 振動成形よりも蒸気養生時間(前置時間)を短縮でき,硬化体の圧縮強度は材齢28日で40N/mm2以上が得られると共に,優れた耐硫酸性を有することを確認した。