コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震一般/耐震性能評価

耐震一般Ⅰ

2018年7月4日(水) 10:00 〜 12:00 第4会場 (9F EX3-B)

座長:高橋良和(土木), 鈴木裕介(建築)

[2129] 引張軸力または高圧縮軸力をうける既製コンクリート杭の曲げ性能

田中広夢1, 長澤和彦2, 土佐内優介3, 向井智久4 (1.清水建設 2.コンクリートパイル建設技術協会 3.フジタ 4.建築研究所)

キーワード:deformation capacity, flexural moment capacity, high compressive axial load, precast concrete pile, section analysis, tensile axial load, 変形性能, 引張軸力, 断面解析, 既製コンクリート杭, 曲げ耐力, 高圧縮軸力

既製コンクリート杭の曲げ性能を確認することを目的に,SC杭およびPRC杭,PHC杭の曲げ試験を行った。SC杭の場合,変形性能は作用軸力の増大に伴って低下したが,破壊後も軸力保持性能は喪失しなかった。PRC杭およびPHC杭の場合,高圧縮軸力下では変形性能が非常に乏しく,脆性的な破壊となった。引張軸力下では,PHC杭はPC鋼材の破断によって終局に至り引張軸力を保持できなくなったが,PRC杭ではPC鋼材が破断した後も主筋の存在によって引張軸力を保持した。また,平面保持を仮定した断面解析によって曲げモーメント-曲率関係の評価を行い,その評価精度を確認した。