コンクリート工学年次大会2018(神戸)

講演情報

第40回コンクリート工学講演会

B.構造・設計 » 耐震補強/耐震診断/地震被害

耐震補強Ⅱ/耐震診断/地震被害

2018年7月5日(木) 13:00 〜 15:15 第4会場 (9F EX3-B)

座長:原田哲夫(土木), 菅野秀人(建築)

[2169] 中規模地震を受けたRC造建物の耐震補強効果の検討

日比野巧1, 千葉正裕1 (1.日本大学)

キーワード:microtremor measurements, moderate seismicity, predominant period, seismic reinforcement, vibration mode, 中規模地震, 卓越周期, 常時微動測定, 振動モード, 耐震補強

既存建物の耐震補強による耐震性能の向上効果を常時微動測定から明らかにする手法は確立されていない。そこで本報告では,耐震補強と建物の立体挙動の関係を常時微動測定から明らかにすることを目的として,耐震補強前に2011年東北地方太平洋沖地震により損傷を受けたRC造建物の地震前後,さらに耐震補強後の多点常時微動測定を行った。その結果,地震による損傷により長周期化した建物の卓越周期は,耐震補強により短周期化し,地震前の卓越周期に近づいた。また,耐震補強前の振動モードは建物の損傷により地震前後で異なる振動モードが見られたが,耐震補強により地震前の振動モードに近づく傾向が見られた。