[2077] 層状ひび割れの発生を模擬したRC部材の輪荷重走行試験
キーワード:deterioration、layered cracks、slab、wheel load running test、土砂化、層状ひび割れ、床版、輪荷重走行試験
本研究では,寒冷地を中心に発生事例が報告されているRC床版の層状ひび割れに関して,北海道内の国道橋を対象にした発生状況の調査を行うとともに,層状ひび割れの発生を模擬したRC梁試験体の輪荷重走行試験を実施し,輪荷重走行下で層状ひび割れが土砂化に進展するメカニズムや期間を考察した。その結果,(1) 層状ひび割れが発生した床版が北海道全域に存在すること,(2) 層状ひび割れが発生した床版では,湿潤環境下において土砂化が急激かつ広範囲に進行する場合があること,(3) 大型車交通量等によっては,層状ひび割れは数年程度で土砂化に進展する可能性があることを示した。