コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 耐久性一般

耐久性一般

2023年7月6日(木) 09:00 〜 10:30 第3会場 (503)

座長:林大介 (土木),道正泰弘 (建築)

[1070] 各季節における構造体コンクリートのせき板存置による湿潤養生効果に関する検討

井出朋孝1, 金子樹1 (1.長谷工コーポレーション)

キーワード:湿潤養生、表面性状、強度発現性、中性化抵抗性、暑中コンクリート、Moisture Curing、Surface Properties、Carbonation Resistance、Concrete in Hot Weather、Strength Developing Properties

本研究では,夏期,標準期および冬期において実大の壁試験体を作製し,せき板の存置による構造体コンクリートの湿潤養生の効果,およびその管理手法の検討を行った。その結果,コンクリートの表面の品質,強度発現性および中性化抵抗性は,湿潤養生期間に係わらず,同程度であった。これらの結果から, JASS 5 の8節にならい,圧縮強度を判断基準として湿潤養生を打ち切ることで,構造体コンクリートの品質を確保できること,耐久設計基準強度を満足するコンクリートは湿潤養生期間に係わらず,十分な中性化抵抗性を有することを明らかにした。