コンクリート工学年次大会2023(九州)

講演情報

第45回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)4

2023年7月7日(金) 10:00 〜 12:00 第1会場 (国際会議室501)

座長:近藤拓也 (土木),鹿毛忠継 (建築)

[1200] 軽質炭酸カルシウムを用いたCO₂吸収コンクリートの埋設型枠としての適用性に関する検討

山野泰明1, 取違剛1, 関健吾1, 坂井吾郎1 (1.鹿島建設)

キーワード:sustainable concrete、環境配慮型コンクリート、軽質炭酸カルシウム、炭酸化、埋設型枠、ガラス繊維、precipitated calcium carbonate、carbonation、glass fiber

炭酸化養生によって強制的にCO2を吸収させた環境配慮型コンクリート(CO2吸収コンクリート)に,あらかじめCO2を固定させた軽質炭酸カルシウムを添加することで,製造過程におけるCO2固定量増大の可能性について検討した。また,ガラス繊維を補強材として用いた際の力学特性を評価し,埋設型枠に求められる性能を満足するかについて検討した。その結果,軽質炭酸カルシウムを10kg/m3程度まで添加したCO2吸収コンクリートは,良好な施工性を確保しつつ,CO2収支をマイナスにできることを確認した。また,ガラス繊維を用いたCO2吸収コンクリートが,埋設型枠として実際の現場に適用できることを確認した。