はり2／柱はり接合部1

[2072] 高変動軸力が作用するRC造ト形柱・梁接合部の曲げ降伏後の軸崩壊発生条件に関する検討

萩原大樹¹, 前田匡樹¹, 鈴木裕介², 小池拓矢³ (1.東北大学 2.大阪公立大学 3.鈴木建築設計事務所)

キーワード：Exterior Beam-Column Joint、Varying Axial Load、Joint Yielding、Strength Decreasing Ratio、ト形柱梁接合部、変動軸力、接合部降伏、軸崩壊、強度低下率βj、Axial Collapse

本研究では，変動軸力のレベルや接合部横補強筋をパラメータとしたト形柱梁接合部部分架構の静的載荷実験を行い，接合部が曲げ降伏して損傷が生じた後の大変形時の軸力保持性能に関する検討を行った。その結果，接合部補強比や強度低下率βjを確保することで接合部降伏の発生を防止することができた。また，接合部降伏が発生してもコンクリートが負担する圧縮軸力比が0.10～0.15以下であれば軸崩壊は発生しないことを明らかにした。さらに，軸崩壊のメカニズムを提案し，接合部降伏後の軸耐力を概ね評価できることを確認した。