コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » 環境配慮型コンクリート(材料)

環境配慮型コンクリート(材料)3

2024年6月27日(木) 10:50 〜 12:15 第2会場 (小展示室B)

座長:金子樹(土木),栗原遼大(建築)

[1229] ポルトランドセメントを使用しないコンクリートにおける鉄筋腐食性状に関する基礎的検討

小宮克仁1, 臺哲義1, 佐々木亘1, 松田拓1 (1.三井住友建設)

キーワード:自然電位、塩化物イオン濃度、低pH環境、chloride ion concentration、low ph environment、no portland cement、ポルトランドセメント不使用 half-cell potential

本検討ではポルトランドセメントを使用しない配(調)合(STC)を対象として鉄筋腐食性状の検討を行った。具体的には,材齢28日での20℃水中養生供試体強度が同程度となる,普通ポルトランドセメントのみを結合材としたコンクリート(NC)とSTCについて,鉄筋腐食促進試験により鉄筋腐食性状を比較した。その結果,NCでは鉄筋の腐食が進行し,STCでは腐食が進行しなかった。この理由として,STCの組織はNCよりも緻密であるため,低pH環境にあっても塩化物イオンをはじめとする腐食因子が浸透せず,鉄筋の腐食が進行しないことが確認された。