コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 既存・劣化構造物の評価

既存・劣化構造物の評価

2024年6月26日(水) 10:00 〜 12:00 第9会場 (アースホール)

座長:山本佳士(土木),岸本一藏(建築)

[2155] RC造建物の継続的常時微動測定および時刻歴応答解析に基づいた振動特性の検証

塙龍也1, 船木尚己1, 菊田貴恒1, 藤田智己2 (1.東北工業大学 2.仙台高等専門学校)

キーワード:常時微動測定、耐震補強、固有周期、経年変化、時刻歴応答解析

本報は,竣工から55年が経過した鉄筋コンクリート造5階建ての建物を対象に,竣工直後から継続的に実施してきた常時微動測定の結果に基づき,振動特性の経年変化について確認することを主な目的としている。本建物は,これまでに多数の大規模地震を経験し,大破の判定を受けるなどの被害を受けてきたものの,その都度,適切な耐震改修を施しながら現在まで使用されている。測定記録から算出した固有振動数の結果は,構造躯体の損傷や補強による耐震性能の変化を概ね再現できていることを確認した。また,時刻歴応答解析を行った結果,耐震補強を施さなかった場合,大きな被害が生じていた可能性が示された。