[1056] 高温条件下における長石類の多い砂岩の溶解挙動の基礎的検討
キーワード:砂岩、溶融、高温、長石、固溶体、結晶系、電子密度
本研究では,東京電力福島第一原子力発電所1号機の推定使用材料から岩石を設定し,一例として埼玉県の砂岩について,500 ℃から1300 ℃の高温加熱実験を行い,冷却後にXRD/Rietveld解析とCT撮影を行った。高温試験では,加熱に伴い赤色および黒色に変色した後に,1170 ℃で溶融を確認した。XRD/Rietveld解析では,加熱により長石類の減少が顕著であり,AlbiteとAnorthiteで固溶体を形成していることが確認できた。CT画像解析では,溶解性状を観察し,砂岩内部に空隙が生じることがわかった。また,特定の輝度値以上を示す領域の増減について考察を行い,非晶質相と電子密度の関係について論じた。