[1103] 低炭素型ポーラスコンクリートの製造方法および基礎特性に関する実験的研究
キーワード:ポーラスコンクリート、カーボンニュートラル、CCU材料、高炉スラグ微粉末、CO2排出量
本研究では,カーボンニュートラル社会の実現を目指す取組みの一手法として,CO2排出量の少ない材料(CCU粉体および高炉スラグ微粉末)を使用した低炭素型ポーラスコンクリート(以下,POC)を製造し,その基礎特性の把握を試みた。その結果,低炭素型POCも,ペーストにセメントのみを用いた普通POCと同じ製造方法で,設計空隙率どおりの空隙率を有する供試体を作製できることや,低炭素型POCの透水係数は普通POCと同程度であることなどが明らかになった。また,圧縮強度や透水係数の試験結果とCO2排出量の計算結果などから,社会実装可能な低炭素型POCの製造が可能であることが示唆された。