コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » ジオポリマー・アルカリ活性材料

ジオポリマー・アルカリ活性材料2

2025年7月16日(水) 13:20 〜 15:20 第3会場 (アイーナ8階 812)

座長:大塚拓(建築),花岡大伸(土木)

[1114] 炭酸化処理された高炉スラグ微粉末を用いたジオポリマー(プレミックス法)の初期硬化性状に関する基礎的検討

大西雄大1, 安達丈1, 時政右京1, 中村明則1 (1.トクヤマ)

キーワード:ジオポリマー、アルカリ活性材料、炭酸化、高炉スラグ微粉末、炭酸ナトリウム、FT-IR

本研究では,活性フィラーに炭酸化処理した高炉スラグ微粉末を用いたプレミックス法-ジオポリマーの初期材齢における硬化性状について基礎的な検討を実施した。加えて,反応発熱特性や生成物相への影響について解析し,可使時間の延伸メカニズムを考察した。その結果,遅延剤を用いたジオポリマーと比較して可使時間の延伸効果が高く,初期材齢の強度阻害も少ない傾向を確認した。さらに,炭酸化処理された高炉スラグ微粉末は,練混ぜ直後にアルカリ刺激剤との反応が停滞することで,結晶性生成物またはゲル生成物の生成が抑制され,これがジオポリマーの可使時間を延伸する一要因であると考えられた。