[1340] Quantitative Evaluation of the Corrosion Rate in Reinforced Concrete in Salt Damage Environments
Keywords:鉄筋コンクリート、塩害、進展期、腐食速度、自然電位、分極抵抗
塩害の進展期における腐食速度を定量的に評価することを目的として,塩水への乾湿繰返し実験を行った。供試体に埋設した照合電極での自然電位の連続計測により,腐食の発生時点を正確に捉えることができた。また,乾湿繰返しの1サイクルごとに腐食ひび割れの発生を目視で確認することで,進展期の時間間隔を正確に把握し,これと腐食量の実測値から腐食速度を正確に算定することができた。さらに,分極抵抗から算定した腐食速度と,腐食量の実測値から算定した腐食速度は,水セメントが大きくなるほど,直線的に早くなることが確かめられた。最終的に腐食速度を,[Cl-] / [OH-]に対する一次近似式で表すことができた。