[2044] A study on the design of reinforced concrete moment-frame structures with beam-sway mechanism
Keywords:保証設計、非ヒンジ柱、曲げ余裕度、動的効果
保有水平耐力計算で全体崩壊形となるように設計された5~20階建ての鉄筋コンクリート造ラーメン架構を対象に,ごく稀地震時にも全体崩壊形を実現するために,現行基規準の保証設計がどの程度有効であるか検討を行った。その結果,保有水平耐力計算規準における非ヒンジ柱の曲げ耐力の確保のための曲げ余裕度1.25では非ヒンジ柱の曲げ降伏を防止できなかった。また,同規準の柱曲げ破壊時層水平耐力に対する余裕度1.4を非ヒンジ柱の曲げ余裕度とすると,高層建物では多くのケースで非ヒンジ柱の曲げ降伏を防止でき,さらに1.5~1.7程度の余裕度を確保することで10階建て以上の建物の曲げ降伏を防止できた。