コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

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新材料・新工法(構造) /リニューアル・コンバージョン

2025年7月16日(水) 10:00 〜 12:00 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:石川裕次(建築),村田裕志(土木)

[2086] CLT方立壁を内蔵する単層単スパンRC架構の静的載荷実験

前田怜美1, 辻勇弥1, 尹ロク現1, 真田靖士1 (1.大阪大学)

キーワード:柱梁架構、鉄筋コンクリート、木質壁、ロッキング、構造実験

本稿ではCLT方立壁がRC架構に与える影響を把握するため,CLT方立壁の有無およびアスペクト比(=壁高さ/壁幅)を変動因子とした35%縮小試験体4体を用い,静的載荷実験を実施した。実験の結果,CLT方立壁の内蔵および壁幅の増大が初期剛性の増大に影響することを確認した。一方,メカニズム時耐力への影響は限定的であったものの,CLT方立壁のせん断応力度は0.63~0.85N/mm2であり,RC柱相当のせん断応力を負担することを確認した。また,履歴減衰評価よりCLT方立壁が架構のエネルギー吸収性能に与える影響が少ないことを示した。