コンクリート工学年次大会2025(盛岡)

講演情報

第47回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 疲労・衝撃

疲労・衝撃1

2025年7月18日(金) 09:00 〜 10:30 第9会場 (アイーナ5階 501A)

座長:楠浩一(建築),市野宏嘉(土木)

[2121] PFFRCパネルおよびEPS材による緩衝構造を設置した落石防護擁壁の実規模衝撃荷重載荷実験

安藤隆浩1, 小室雅人1, 岸良竜2, 岸徳光1 (1.室蘭工業大学 2.太平洋セメント)

キーワード:鋼繊維補強、無孔性コンクリート、落石防護擁壁、緩衝効果

本論文では,圧縮強度400N/mm2以上を有する無孔性コンクリートに鋼繊維を混入させた鋼繊維補強無孔性コンクリート(Porosity-Free Fiber-Reinforced Concrete)製パネルと発泡スチロール材(EPS材)を併用した緩衝構造を衝突面に設置した落石防護擁壁を対象に,重錘衝突による実規模衝撃荷重載荷実験を実施した。また,比較として緩衝構造を設置しない場合についても同様に実験を行った。その結果,PFFRCパネルとEPS材を併用した緩衝構造を設置することで,入力エネルギー約130kJにおいても,擁壁は損傷せず,本緩衝構造を設置することで,既設落石防護擁壁の耐衝撃性を飛躍的に向上可能であることが明らかとなった。