基幹学会と女性骨盤底医学

[1B1S] 日本泌尿器科学会における女性骨盤底医学領域の位置づけ

○高橋 悟¹ (1. 日本大学医学部泌尿器科)

キーワード：日本泌尿器科学会、専門領域、女性泌尿器科

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高橋悟(たかはし・さとる)
日本大学医学部泌尿器科学系主任教授.
日本大学医学部附属板橋病院長
1961年前橋市生まれ．85年群馬大学医学部卒業，93年メイヨークリニック・フェロー, 03年東京大学医学部泌尿器科助教授，05年より現職, 20年より病院長
日本泌尿器科学会前常任理事（前保険委員長），日本排尿機能学会理事長，日本老年泌尿器科学会理事長, 日本女性骨盤底医学会副理事長，他, 女性下部尿路症状診療ガイドライン（第1,2版）作成委員長, 夜間頻尿診療ガイドライン作成副委員長他.


日本泌尿器科学会は現在1万名弱の会員を有している。泌尿器科領域は、腎尿管の上部尿路と膀胱尿道の下部尿路の疾患を主な診療対象とするのに加えて、副腎の内分泌・腫瘍疾患、前立腺・精巣などの男性生殖器疾患を網羅する。また内科的・外科的アプローチの両方を有する。30年前頃から「女性泌尿器科」という領域が加わり、今日に至っている。 日本泌尿器科学会は「女性泌尿器科」を含めて現在15の専門領域部会を有し、卒後教育プログラムの企画・実施ならびに関連する各学会との連携を取っている。また「Sustainable development of JUA」の名称で、4年毎に各専門領域の中長期計画や専門医制度、関連学会との連携の在り方を検討・計画化している。「女性泌尿器科」領域では、これまでTVM手術の施行資格・登録制度導入、LRC,RSCの保険適用化などで、日本産科婦人科学会等と連携して対処してきた。 当日は、日本泌尿器科学会における「女性泌尿器科・女性骨盤底医学」の位置づけと将来展望についてお話したい。