1:55 PM - 2:00 PM
[1B12P] 骨盤臓器脱手術の再発予防入院プログラムの経過報告
Keywords:多職種、生活習慣、行動変容
Ⅰ.はじめに 当院では、骨盤臓器脱の手術後の患者に対し、患者自身が病識を持ちセルフケア能力を高め、退院後も再発予防しながら生活を送る事ができるよう2018年から多職種で患者に関わり指導を行う独自の入院プログラムを開始した。それと共に骨盤臓器脱の知識と技術を兼ね備えた『骨盤臓器脱指導看護師』の院内認定制度を2020年に開始した。退院後の患者の意識や行動に見られた変化と共に経過を報告する。 Ⅱ.対象 2020年の院内認定看護師開始以降、退院後の電話訪問まで関わる事ができた13名症例中、手術後の受診中断やデータ欠損事例を除く6例を対象とした。
Ⅲ.方法 5項目の質問票を用いて入院前、退院時、1カ月後外来受診時の本人の意識や行動の変化を数値化し比較した。
Ⅳ.結果 [骨盤底筋体操を毎日行っているか]の質問においては、指導前合計点数13点から退院後1カ月外来受診時54点と最大の上昇であった。質問表全ての項目の総合点数を比較すると、入院前平均37.6点から退院後1カ月外来受診時54.2点と全員に数値の上昇がみられた。
Ⅴ.考察 今回の研究では、再発予防入院プログラムは患者の行動変容に有効である可能性が示唆された。 手術で治すだけに留まらず、退院後の生活を見据え、チーム一丸となり提供する質の高い医療は当院の付加価値となる事が期待される。更に、この取り組みの継続が骨盤臓器脱領域の発展に寄与出来たら幸いである。
Ⅲ.方法 5項目の質問票を用いて入院前、退院時、1カ月後外来受診時の本人の意識や行動の変化を数値化し比較した。
Ⅳ.結果 [骨盤底筋体操を毎日行っているか]の質問においては、指導前合計点数13点から退院後1カ月外来受診時54点と最大の上昇であった。質問表全ての項目の総合点数を比較すると、入院前平均37.6点から退院後1カ月外来受診時54.2点と全員に数値の上昇がみられた。
Ⅴ.考察 今回の研究では、再発予防入院プログラムは患者の行動変容に有効である可能性が示唆された。 手術で治すだけに留まらず、退院後の生活を見据え、チーム一丸となり提供する質の高い医療は当院の付加価値となる事が期待される。更に、この取り組みの継続が骨盤臓器脱領域の発展に寄与出来たら幸いである。