日本女性骨盤底医学会 第25回学術集会

講演情報

一般演題

保存的治療(全般)

理学療法の探求

2023年8月5日(土) 14:25 〜 14:55 第1会議室 (日本教育会館 8F)

座長:青木 芳隆、重田 美和

14:40 〜 14:45

[1B21P] 骨盤底筋トレーニングに関連する基礎的体力要素の検討

○辻野 和美1,2,3,4、大高 千明3、中田 大貴3、田中 喜代次5 (1. (株)ホリスティックヘルス研究会代表、2. (一社)幸せな身体づくり協会、3. 奈良女子大学、4. たにわレディースクリニック、5. 筑波大学)

キーワード:女性骨盤底困窮度質問票、TUG、骨盤底筋トレーニング

一般女性276名(30~80歳台)を対象に、骨盤底機能に関連する基礎的体力要素を検討した。
骨盤底機能は女性骨盤底困窮度質問票(J-PFDI-20)から、体力は握力、functional reach(FR)、30秒椅子立ち上がり、timed up & go(TUG)、長座位体前屈、ロコモ2ステップから評価した。対象者には体力測定が可能な骨盤内手術歴を有する者や医療機関で治療中の患者を含めた。
データ分析の結果、骨盤底機能はTUGとのみ有意な相関を示した。TUGはJ-PFDI-20の POPDI-6, CRADI-8, UDI-6の症状別スコアおよび合計スコアと正の相関を示した。
TUGは歩行能力、起立・着座能力、方向転換能力、俊敏性など複数の身体機能の包括的指標と見なされるが、それが女性骨盤底困窮度と関連すると考えられる。本発表では、これらの身体機能の良好な保持に寄与する骨盤底筋トレーニングを提案する。