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[2B27P] 腟前庭部不快感に対しVestibulectomyが有効であった1例
キーワード:前庭切除術、外陰部不快感、仙骨腟固定
【目的】 外陰部前庭炎は前庭部の知覚過敏を特徴とする疾患であるが、その病因病態については不明な点が多く治療抵抗例もしばしば認める。一方、外陰部前庭炎の外科的治療の一つとして前庭切除術(Vestibulectomy)があり、その高い有効性が報告されている。 今回、腹腔鏡下仙骨腟固定術後に生じた、非観血的治療抵抗性の前庭部不快感に対し、前庭切除術を施行した症例を報告する。
【症例提示】 78歳 女性 X年 骨盤臓器脱に対し腹腔鏡下仙骨腟固定+子宮上部切断術を施行。術後初回外来より腟前庭部の不快感(擦れる、何か挟まっている感じ)を訴えた。その後、局所ホルモン補充療法や外陰部炭酸ガスレーザー照射療法を行うも症状改善を認めず。腰部仙骨神経ブロックにて擦れる感覚は改善したが、腟に何か挟まっている不快感は改善しなかった。 X+1年 前庭切除術を施行。施術2週間後には腟前庭部の不快感の改善を認めた(Numerical Rating Scale:10→3)。前庭切除検体の病理所見は外陰部前庭炎として矛盾しない所見であった。
【結語】 非観血的治療抵抗性の腟前庭部不快感に対し前庭切除術を施行し有効であった症例を経験した。
【症例提示】 78歳 女性 X年 骨盤臓器脱に対し腹腔鏡下仙骨腟固定+子宮上部切断術を施行。術後初回外来より腟前庭部の不快感(擦れる、何か挟まっている感じ)を訴えた。その後、局所ホルモン補充療法や外陰部炭酸ガスレーザー照射療法を行うも症状改善を認めず。腰部仙骨神経ブロックにて擦れる感覚は改善したが、腟に何か挟まっている不快感は改善しなかった。 X+1年 前庭切除術を施行。施術2週間後には腟前庭部の不快感の改善を認めた(Numerical Rating Scale:10→3)。前庭切除検体の病理所見は外陰部前庭炎として矛盾しない所見であった。
【結語】 非観血的治療抵抗性の腟前庭部不快感に対し前庭切除術を施行し有効であった症例を経験した。