第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

セッション情報

特別企画

特別企画3 九州・沖縄地区看護協会企画
大規模災害発生時の災害支援ナース活動における多職種連携

2024年9月29日(日) 09:00 〜 10:30 第1会場 (メインホール)

座長:石井 美恵子・本 尚美

講師:松﨑 とよ子・小原 純子・池永 千寿子・伊藤 裕子

近年、日本において大規模な地震や気象災害が頻発している。災害支援では、看護協会で養成・登録した災害支援ナースが被災地域の医療機関や避難所等での支援活動を行っている。また、他の医療従事者もそれぞれの専門的な立場で被災した人々に対しての保健医療活動を行っている。令和6年度より災害支援ナースは法律に基づく国のしくみとなり、令和6年4月1日に厚生労働省から『災害支援ナース活動要領』が発出された。新たなしくみでの災害支援ナースとは、被災地等に派遣され、地域住民の健康維持・確保に必要な看護を提供するとともに、看護職員の心身の負担を軽減し支える看護支援活動を行う看護職員のことであり、厚生労働省医政局が実施する災害支援ナース養成研修を修了し、厚生労働省医政局に登録された者の総称である。大規模自然災害発生時の活動時期は、急性期から亜急性期(発災後3日以降から1カ月間程度)を目安とし、活動内容は、保健師助産師看護師法を順守し看護支援活動を行うとされている。大規模災害の発生時には、医療・保健・福祉の3領域からの迅速な支援が求められ、災害支援ナースが、被災者に対して効果的な看護支援活動を行うためには、他の医療専門職の被災者支援活動との連携が必要である。本シンポジウムでは、災害支援ナース・自治体保健師・理学療法士・薬剤師の方に支援活動の実際と連携に向けた課題等について発言していただき、その後のディスカッションにより、被災者の命と生活をまもる効果的な被災者支援活動に繋げたい。