[LK4-3] 多職種とのタスク・シフト/シェアについて
法令改定により、医師の指示による診療放射線技師、臨床検査技師、臨床工学技士の業務範囲及び救急救命士の業務の場が拡大された。当院でも多職種とのタスク・シフト/シェアの検討を行い、臨床検査技師、診療放射線科技師、臨床工学技士、救急救命士、理学療法士、医療クラーク、事務系看護補助者、運転手などそれぞれの役割の中で業務の拡大を図り、他職種でのタスク・シフト/シェアを行っている。具体的には、臨床検査技師による外来採血、輸血時の輸血パックの病棟への運搬、検査迎え、救急救命士による救急車搬送患者の観察と記録、診療放射線技師は造影剤注入後の点滴の抜針、理学療法士等はリハビリ終了後の病室までの移送、臨床工学士はME機器や人工呼吸器中央管理などを行うようになった。このような取り組みを行ったことから看護師の負担軽減だけでなく、それぞれの部門の負担軽減にもつながった。特に、それぞれの専門性を持った部門で対応することから、質の高い医療の提供と物品の有効活用となりコスト削減にも繋がった。このような多職種とのタスク・シフト/シェアの必要性を報告する。