第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

講演情報

都道府県看護協会公募企画

都道府県看護協会公募企画⑤:奈良県 看護補助者の雇用を考える
~関連機関との連携による効果的な看護補助者の雇用~

2024年9月28日(土) 10:30 〜 11:30 第4会場 (大会議室A2)

座長:西岡 令子

講師:小田 由美子・北村 充康・下 澄子

[LK5-2] ナースセンターとハローワークの連携強化による人材確保
~医療分野の新たな求職者の開拓~

北村 充康 (ハローワーク奈良職業相談第一部門統括職業指導官)

我が国の人口は減少局面を迎え、2070年には総人口が9,000万人を割込み、高齢化率が39%の水準になると推計される。人材不足への早急な対応が求められる中、医療・福祉(医療、介護、保育)、建設、警備、運輸などの雇用吸収力が高い分野へのマッチング支援を強化する為、全国の主要なハローワークに「人材確保対策コーナー」を設置している。奈良県は、ハローワーク奈良、大和高田の2か所に「人材確保対策コーナー」を設置し、求職者へきめ細かな職業相談・職業紹介、求人者へ充足に向けたコンサルティング等を行う他、職場見学会、セミナー、就職面接会等を開催している。医師の働き方改革を促進する上で看護師の専門性を発揮するため、看護補助者の確保が必要とされ、そのため、ナースセンターと人材確保対策コーナーが連携し、セミナー及び就職面接会・説明会を開催、業界・職業理解の促進を図り、新たな求職者を開拓し、雇用創出に一定の成果を得た。労働局とナースセンターが日常的に情報と意見交換し、互いの組織の強みを活かす事が有益であると確信したため、労働局からハローワークに取組を広げ、連携を深める事ができた。