第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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ポスター

ポスター10群 チーム医療

Tue. Nov 8, 2022 2:00 PM - 3:00 PM ポスター会場 (国際展示場)

座長:阿久津 美代

[ポスターM-10-4] MSW への術前外来における情報提供内容の検討

堺 今日子1, 坂本 唯1, 橋 千明1, 河辺 光矢1, 大久保 浩子1, 勝木 朋子1, 石垣 恭子2 (1.佐世保中央病院, 2.兵庫県立大学大学院応用情報学研究科)

Keywords:術前外来、MSW、周術期、退院支援、情報提供

【抄録】
【目的】A 病院では、術前外来を開設した。本研究において、退院支援につながる情報提供はどのような内容が考えられるのか検討するため、MSW の役割を知り、術前外来看護師とMSW との連携に必要な情報を明らかにする。【方法】研究期間:2021 年4 月から2021 年12 月。研究対象:術前外来看護師8 名に質問紙調査、聴き取り調査の実施。A 病院のMSW8 名に対して、質問紙調査を実施。術前外来から、退院支援の介入依頼を受ける担当のMSW1 名に対し、インタビューを行った。【結果】術前外来からの介入依頼が必要であるとMSW、術前外来看護師全員が回答しており、術前外来からの依頼後は100%介入がされている。MSW が入院前の患者情報について知りたい内容についての問いに対して、病歴3 名、住環境8 名、家族構成7 名、介護認定8 名、退院後の受け入れ先5 名、ADL 7 名、補助具の有無2 名、キーパーソン7 名、その他4 名という結果であった。その他の記述式では、金銭面、在宅担当のケアマネージャーの有無、困っている事、在宅で利用中のサービス、障害者手帳の有無であった。術前外来看護師がMSW へ提供する情報は何ですかという問いに対して、病歴3 名、住環境5 名、家族構成5 名、介護認定6 名、退院後の受け入れ先5 名、ADL 4 名、補助具の有無0 名、キーパーソン4 名、その他2 名という結果であった。その他の記述式では、ケアマネージャーの有無と、介護保険の申請希望であった。術前外来の担当のMSW1 名に対して、インタビューを実施し、術前外来を担当する看護師からの介入依頼時の情報提供は、内容が統一されていないと回答があった。【考察】術前外来での介入は、患者が手術を受けるための身体的・精神的準備を整えるという目的がある。本研究でMSW は入院前の役割として、術前からの患者の状態を把握し、患者や家族との情報交換を行い進めていくという必要性が明確になった。術前外来看護師は、MSW へ情報提供する内容にばらつきがあり、統一した介入依頼時の情報提供が出来ていないことや、MSW が知りたい患者情報が明確となった。今後、術前外来看護師からの依頼をしやすいように、提供内容の統一を検討していく必要がある。