第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

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ポスター

ポスター33群 安全・安楽への支援③

Wed. Nov 9, 2022 3:30 PM - 4:30 PM ポスター会場 (国際展示場)

座長:殿谷 淳子

[ポスターM-33-4] ペースメーカー植込み・交換術に携わる放射線科外来看護師の思いと看護の現状

海和 栄輝, 池田 あゆ, 清野 敦史 (山形県立中央病院)

Keywords:ペースメーカー植込み・交換術、放射線科外来看護師、思い、看護、現状

【抄録】
【目的】ペースメーカー植込み・交換術(以下PMI)に携わる放射線科外来看護師の思いと看護の現状を明らかにする。【方法】研究メンバーが対象者に研究協力依頼書を用いて説明し、同意書にサインをして回収ボックスに投函してもらった。インタビューガイドを用いて、1 人につき30 分程度の半構成的面接を行った。インタビュー内容はIC レコーダーに録音した。録音データから逐語録を作成。コード化し、抽象度を高め、サブカテゴリー、カテゴリー化した。【結果】属性は看護師経験年数5 ~ 10 年未満1 名、10 ~ 20 年未満1 名、20 年以上は4 名であった。放射線科外来経験年数、5 年未満5 名、5 ~ 10 年未満1 名。PMI に携わる放射線科外来看護師の現状について14 個のカテゴリー《看護師が1 人で対応しているので不安》《薬剤の確実なダブルチェックができない》《何か起こった時に気づいてもらいにくい》《他職種に手伝いをお願いしている》《手伝いが必要な時に電話をして看護師を呼ぶ》《医師やME と薬のダブルチェックをする》《急変時は医師と協力して対応している》《PMI の進行状況を見に行き、手伝う》《急変対応に対する不安がある》《他部署管理の薬品棚の配置薬が把握しづらい》《記録の仕方がわからない》《術前の準備をしている》《不安に感じる看護師へのサポートをする》《必要な知識を身につける》29 個のサブカテゴリー、63 個のコードが抽出された。【考察】術中に起こる事は担当看護師の対応に任せられているため、《看護師が1 人で対応しているので不安》《薬剤の確実なダブルチェックができない》《何か起こった時に気づいてもらいにくい》など、不安やストレスを感じていた。そのため、《他職種に手伝いをお願いしている》《手伝いが必要な時に電話をして看護師を呼ぶ》《PMI の進行状況を見に行き、手伝う》など、他職種やPMI 担当以外の看護師と協力し、不安の軽減を図り対応している事が伺えた。また、放射線科外来経験年数5 年未満の看護師が多く、PMI に携わる経験が不足している事から《術前の準備をしている》《必要な知識を身につける》など、術中に起こりうることを予測し、準備や事前学習をして不安を軽減していた。今後、サポート体制の見直しや経験年数に合わせた学習会を行っていくことが、不安やストレスを軽減し、質の高い看護実践に繋がると考えた。