第53回(2022年度)日本看護学会学術集会 幕張

講演情報

シンポジウム

シンポジウム1 医療機関から飛び出そう!女性の健康支援には看護職の力が必要だ!

2022年11月8日(火) 15:30 〜 17:10 第2会場 (国際会議室)

座長:井本 寛子

講師:関 正節・宮下 美代子・小嶋 由美

[SY1-3] おめでた婚でも結婚式を挙げたい!助産師によるマタニティブライダルサポート

小嶋 由美 (ことり助産院院長)

【抄録】
 女性がライフステージの大きな局面である結婚準備期や妊娠期を幸せに過ごせるようにサポートすることは助産師の大切な役割の一つともいえる。
 近年の日本の結婚式に関するある調査では、結婚式を挙げない方が増加しており、その理由として「子どもがいるから、妊娠していたから」が 36.2%になっている。また、結婚式を挙げた方が、挙げていないカップルと比較して、離婚する割合が低いという調査もある。さらに、西本ら(2016)は妊娠先行型結婚をした妻は、一般群よりも家族機能が優位に低く、その中でも “ 家族員との関係”における家族機能が低い、と考察している。このような背景からも「結婚式を挙げたい妊婦さん」が少しでも安心して結婚式に臨め、周囲からの祝福を受けることができれば、新たな家族機能の構築と生まれてくる赤ちゃんの幸せな環境づくりに繋がるのではないかと考える。
 2016 年にホテル HU のブライダルプランナーから「妊婦さんも安心して挙式・披露宴に臨めるように助産師さんの協力いただきたい」とのご提案がありブライダルサポートを引き受けることになった。その経緯と実際についてご紹介をさせていただく。