第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

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[S5] シンポジウム5 「診療看護師導入という未来の医療への提言~多様な導入の可能性を探る~」

2020年8月29日(土) 16:30 〜 18:00 チャンネル3

企画責任者・座長:久保 徳彦(国立病院機構 別府医療センター 総合診療科)、座長:志水 太郎(獨協医科大学 総合診療医学)

[概要]
超高齢社会、医療の高度化、在宅医療の推進などを背景に、2014 年に医療介護総合確保推進法が成立し、「特定行為に係る看護師の研修制度」が創設された。実践的な理解力や思考力及び判断力並びに高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる 38 行為を、厚生労働省が特定行為と指定した。研修を受けた看護師は手順書下で特定行為を行うことが認められており、特定行為研修を一つでも受けた看護師は特定看護師とされるが、 大学院修士課程で幅広く複数の特定行為研修を受け、資格認定試験に合格すると診療看護師の資格が与えられる。
米国の診療看護師は 1965 年に誕生し 50 年以上の歴史があり、大学院修士課程で資格を取り、医師と協働して患者を診療し処方を含む医行為を実施している。本邦の診療看護師は米国の診療看護師同様の活動はできないが、医師と連携し診療に携わり、病態生理学や薬理学の知識とフィジカルアセスメント能力を身につけ、特定行為を実施する技術をもつ。現在日本では、クリティカル領域とプライマリ領域(老年・小児)の診療看護師がおり、 様々な症状や疾患をもつ患者に対し、医師と連携し生活モデルを重視した医療の提供ができる。今後、医師と診療看護師がチームで連携し活動することにより、診療全体が効率的に動くと考えられる。
私共は、第 9 回・第 10 回本学会学術集会にて診療看護師の活動内容を伝えるシンポジ ウムを開催してきたが、今後は診療看護師の導入に向けた戦略を議論し、可能性を探っていく。本シンポジウムでは、はじめに診療看護師について総論的解説をいただく。次に大学病院、市中病院、離島、老健施設での今後の導入に向けてご講演をいただき、最後に医師の立場からご講演をいただく予定である。
本シンポジウムにて議論した内容を参考に、各施設で診療看護師の導入を検討し、将来的な導入に繋がることを願っている。

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