第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会

セッション一覧

オンデマンド配信 » 超音波ハンズオン Point of Care(ハンズオン)

超音波ハンズオン Point of Care

[HS1] 超音波ハンズオン Point of Care(消化管) 「総合診療医に求められる消化管超音波スキル~基礎からPoint of care USまで~」

2020年8月6日(木) 09:00 〜 23:00

企画責任者・座長:松村 俊二(国家公務員共済組合連合会 吉島病院 内科・総合診療科)

※上記の時間内に、オンデマンド配信開始予定です。


開催の目的と概要
総合診療医が急性期診療で遭遇する症例の多くが消化器系疾患であり、緊急入院を要する患者の約半数は急性虫垂炎や細菌性腸炎、結腸憩室炎などの消化器系、特に消化管の急性炎症性疾患であると言われている。中でも緊急手術を含む速やかな対応が求められる急性腹症においては、予後の改善のためにも迅速かつ的確な診断が必要であり、超音波検査(以下US)は欠かすことのできない画像診断法の一つとして認識されている。近年、急性期診療を担う医師を中心にpoint-of-care ultrasound(以下POCUS)という概念が急速に浸透しつつあり、トリアージを目的としてベッドサイドで診療の一環として用いられるようになってきた。この検査方法は画像診断の専門家によって行われる系統的なUSとは異なり、重要と判断されたものを中心に評価することで、速やかに介入すべき病態かどうかの判断が速くなり予後の改善が図れるというメリットを有している。このことは多彩な疾患をみることの多い総合診療医にとって非常に有用なものであり、われわれ総合診療医に求められるUSスキルの概念そのものである。
本セッションでは、消化管におけるPOCUSに必要なスキルや機器の設定、押さえておくべき内容について実際の症例動画と共に解説するものであり、初期臨床研修医を含む多くの総合診療医が是非知っておきたい内容である。

超音波ハンズオン Point of Care

[HS2] 超音波ハンズオン Point of Care(循環器内科) 「プライマリ・ケア医に必要な心臓超音波検査の基本手技・基礎知識:エコーハンズオン付き」

2020年8月6日(木) 09:00 〜 23:00

企画責任者:原田 和歌子(広島市立安佐市民病院 総合診療科・広島県北西部地域医療連携センター)、座長:加藤 雅也(広島市立安佐市民病院 内科・総合診療科)

※上記の時間内に、オンデマンド配信開始予定です。

[開催の目的]
プライマリ・ケアを担う医師が修得しておくべき心臓超音波検査の基本手技、基礎知識を修得していただくこと

[概要]
 わが国は世界に類を見ない高齢化の時代を迎え、高齢心不全患者は年々増加している。高齢心不全患者は女性、高血圧、貧血、腎障害、弁膜疾患、脳梗塞の既往が有意に多く、左室収縮能の保たれているheart failure with preserved ejection function (HFpEF)が多い。
 心不全の診断には超音波検査が非常に有用であり、治療効果の判定においてもたいへん重要な診断ツールであるが、専門分化した今日、心臓超音波検査ははじめから循環器内科医に委ねられることが多い。確かにHFpEFの詳細な評価、虚血性心疾患や心筋症、弁膜疾患などの詳細な重症度判定には専門的知識が必要となることが多いが、心疾患をもつ患者の日常診療における現在の治療内容の妥当性を評価する必要がある場面は日常茶飯事であり、専門医へのコンサルトのタイミングを逃すことなく的確に判断するには、プライマリ・ケアを担う医師であっても心臓超音波検査の基本手技、基本的知識が必要である。
 海外では心臓超音波検査を専門の臨床検査技師が行っており、日本でも検査技師が中心となって心臓超音波検査を行っている施設も多いが、安佐市民病院では循環器内科医師全員が自ら超音波検査を行うことを基本としており、総合診療科医師も心臓超音波検査手技を積極的に修得している。心臓超音波検査手技を修得することによって総合医としての診療能力が格段に向上することはまちがいない。  
 当学会学術大会では、プライマリ・ケアを担う医師が修得しておくべき心臓超音波検査の基本手技、基礎知識について解説し、実際に超音波診断装置を用いたグループハンズオンで日常臨床に使える手技を修得していただきたい。

超音波ハンズオン Point of Care

[HS3] 超音波ハンズオン Point of Care(救急外来) 「プライマリ・ケアの現場で役立つPOCUS~RUSH protocolを中心に~」

2020年8月6日(木) 09:00 〜 23:00

企画責任者・:宮森 大輔(広島大学病院 総合内科・総合診療科)、入江 仁(津軽保健生活協同組合 健生病院 救急集中治療部)

※上記の時間内に、オンデマンド配信開始予定です。
 
 近年、救急外来やベッドサイドで特定の臓器を短時間で評価したり、治療効果判定のため繰り返し評価したりする超音波検査が増えている。これはPoint of care ultrasonography(POCUS)と呼ばれ、米国では救急超音波検査として確立されている。限られた時間と医療資源で広範囲の領域をカバーしているプライマリ・ケア医にとってもPOCUSは有用なDecision making toolになると考えられる。
 本企画では救急領域のPOCUSとして、ショックの原因を特定するRUSH (Rapid ultrasound for shock and hypotension) protocolを中心に解説する。超音波検査にあまり経験がなくとも、簡便に病態把握に使用可能なPOCUSの手技を身に着けていただくことを目標とする。具体的にはRUSH protocolにおけるtank, pump, pipeの各領域の基本的な描出方法および評価方法を実際の症例を交えて解説する。

超音波ハンズオン Point of Care

[HS4] 超音波ハンズオン Point of Care(整形内科) 「整形内科診療を始めよう! 学ぼう! 教えよう!」

2020年8月6日(木) 09:00 〜 23:00

企画責任者:原田 和歌子(広島市立安佐市民病院 総合診療科・広島県北西部地域医療連携センター)、多田 明良(紀美野町立国保国吉・長谷毛原診療所)、遠藤 健史(雲南市立病院 内科)、座長:白石 吉彦(隠岐広域連合立隠岐島前病院)、小林 只(弘前大学医学部附属病院 総合診療部)

※上記の時間内に、オンデマンド配信開始予定です。

[開催の目的]
高齢化に伴いプライマリ・ケアを担う医師による、運動器疼痛を有する地域住民への対応が期待され、保存療法技術の向上を目指す“整形内科Non-surgical orthopedics”に注目が集まる。整形内科診療では症候学と身体診察で発痛源を検索・評価し、生活動作における悪化因子を患者と共に探し、治療と予防に結びつける。この診療の流れは慢性疾患を扱う内科診療に似る。
我々は2015年以降、当学会学術大会において「整形内科の学び方」について継続的に発信してきた。2019年には、中堅総合医による具体的な活動および学習過程を提示した。今年は、新しく整形内科を始めたくとも、診療開始時の事前準備や診療の導線などが分からないという初学者、そして具体的な指導方法を学びたい指導者を主な対象として、整形内科診療の開始および指導の支援を行う。

[概要]
前半では、動作分析を中心とした身体診察・超音波診断装置を用いた診断と局所治療(例:局所麻酔薬を用いたブロック、生理食塩水を用いたハイドロリリース)・セルフケア指導といった一連の整形内科診療の流れを概説しながら、整えるべき診療セッティング、学習資源を講義形式で伝える。後半では、整形内科診療を第一線で実践する若手総合医が講師を務め、整形内科診療のベテランによるサポートも頂きながら、肩と膝の代表的治療部位のエコー描出技術をグループハンズオンで学び、整形内科診療を疑似体験いただく。

演者:植村 和平(北海道家庭医療学センター)、多田 明良(紀美野町立国保国吉・長谷毛原診療所)、遠藤 健史(雲南市立病院 内科)、講師:山本 祐(自治医科大学 地域医療学センター総合診療部門)、並木 宏文(十勝いけだ地域医療センター)、清水 洋介(南砺家庭・地域医療センター)、伊藤 博志(かとう整形外科スポーツ運動器クリニック)、黒谷 一志(隠岐広域連合立隠岐島前病院)、指定発言:原田 和歌子(広島市立安佐市民病院 総合診療科)、古屋 聡(山梨市立牧丘病院)
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