日本地球惑星科学連合2014年大会

セッション情報

ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-AG 応用地球科学

[M-AG39_1PO1] 都市の脆弱性が引き起こす激甚災害の軽減化プロジェクト

2014年5月1日(木) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*平田 直(東京大学地震研究所)、佐藤 比呂志(東京大学地震研究所地震予知研究センター)、佐竹 健治(東京大学地震研究所)、鶴岡 弘(東京大学地震研究所)、堀 宗朗(東京大学地震研究所)、酒井 慎一(東京大学地震研究所)

我が国は、これまでにも、地震発生に伴う揺れや津波のために、多くの被害を受けてきたが、2011年東北地方太平洋沖地震は、揺れや津波が広範囲の地域に及んだことにより、さらに多くの被害を生じさせた。なかでも政治や経済の中心である首都圏では、新たに様々な問題が露呈した(地盤の液状化、交通渋滞による帰宅困難者、電力不足による計画停電、物流の停滞による経済活動の低下等)。このように災害に脆弱な都市部において、ひとたび自然災害が発生して不具合が生じると、我が国全体に大きな影響を及ぼす恐れがある。そこで、今後、発生が懸念されている首都直下地震や、東海・東南海・南海地震等に対して、都市の災害を軽減することを目的に、5カ年の研究開発プロジェクトが2012年から開始された。このプロジェクトでは、地球科学、土木・建築学、社会科学の三分野が連携し、 (1) 首都直下地震の地震像や首都圏の地盤の揺れの特性、(2) 建築物の崩壊余裕度やモニタリング技術、(3) 都市災害における災害対応能力の向上方策等を明らかにする調査・研究が行われている。これらに関連した様々な分野の研究発表を募集する。