日本地球惑星科学連合2014年大会

セッション情報

口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-IT 地球内部科学・地球惑星テクトニクス

[S-IT40_1AM2] 地殻流体:その分布と変動現象への役割

2014年5月1日(木) 11:00 〜 12:35 416 (4F)

コンビーナ:*中村 美千彦(東北大学大学院理学研究科地学専攻地球惑星物質科学講座)、佐久間 博(東京工業大学大学院理工学研究科地球惑星科学専攻)、市來 雅啓(東北大学大学院理学研究科)、高橋 努(独立行政法人海洋研究開発機構 地球内部ダイナミクス領域)、座長:中村 美千彦(東北大学大学院理学研究科地学専攻地球惑星物質科学講座)、宇野 正起(東北大学大学院環境科学研究科)

近年、電気比抵抗や地震波速度構造のイメージングの進展に伴い、流体が地球の深部に従来考えられていたよりもはるかに普遍的に存在することが明らかになってきた。このことは、分子スケールの物質科学から島弧や海嶺スケールでの地球物理学・地球化学までを包括する、新しい融合的な学問領域の形成を加速している。本セッションでは、幅広いテクトニックセッティングでの地殻・マントルにおけるCHO系流体やケイ酸塩メルトなどの分布と、それを描き出すための流体や岩石の物性、およびそのような流体の存在に起因した多様な変動現象に関する、物理観測・野外調査・高圧・アナログ実験・化学分析・理論計算などの研究手法によるマルチスケール・学際的な研究成果の発表と議論を歓迎する。