日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-GE 地質環境・土壌環境

[A-GE03_30PO1] Subsurface Mass Transport and Environmental Assessment

2014年4月30日(水) 14:00 〜 15:15 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*森 也寸志(岡山大学大学院環境生命科学研究科)、斎藤 広隆(東京農工大学大学院農学研究院)、川本 健(埼玉大学大学院理工学研究科)、濱本 昌一郎(東京大学大学院農学生命科学研究科)、張 銘(産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門)

14:00 〜 15:15

[AGE03-P01] 発光バクテリアを用いたバイオアッセイによるメッキ金属に関する土壌汚染濃度の定量化

*杉田 創1駒井 武2原 淳子1井本 由香利1張 銘1 (1.(独)産業技術総合研究所、2.東北大学)

キーワード:土壌汚染, メッキ金属, 発光バクテリア, バイオアッセイ, 定量化

メッキに深く関係する物質であるCd、Cr(6+)、Pb、As、CNは土壌汚染対策法によって第二種特定有害物質として規制されているが、その他の多くのメッキ金属はこの法律の対象にはなっていない。しかしながら、第二種特定有害物質以外にも、メッキ金属として使用されている重金属類の中には、過剰に摂取すれば人体に対して有害となり得る物質もあり、第二種特定有害物質同様にリスク評価等を行う必要性があると考えられる。
 一方、有害物質に関する急性毒性評価試験のひとつに発光バクテリアによるバイオアッセイがある。急性毒性の強さと有害物質の濃度との間には通常相関関係があるため、この急性毒性影響の強さから有害物質の濃度を概算できる可能性がある。
 本研究ではメッキ金属として広く一般に使われているFe、Ni、Cu、Zn、Ag及びSnに着目し、発光バクテリア(Vibrio fischeri)を用いて系統的なバイオアッセイ試験を実施した。そして、得られたデータを基に詳細な解析を行い、各メッキ金属濃度と急性毒性の強さとの相関関係の定量化を試みた。