日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG38_29AM2] 惑星と閉鎖生態系における生物のシステム―微生物からヒトまで

2014年4月29日(火) 11:00 〜 12:45 424 (4F)

コンビーナ:*富田ー横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)、小島 洋志(なし)、座長:富田ー横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)

12:15 〜 12:30

[HCG38-06] 人体と酸素

*清水 強1 (1.諏訪マタニテイークリニック附属清水宇宙生理学研究所)

キーワード:酸素, 人体, 宇宙環境

著者らは難治性不妊症の女性患者に石原の開発した軽度高気圧高濃度酸素カプセル装置を用い、組織への酸素拡散能を高めて酸素供給をし易くすると、ある程度の妊娠出産効果の得られるという結果を最近得た。 この結果は、通常当然と考えている人体での組織細胞での酸素の必要性を改めて認識させるものであった。 宇宙環境への人類の進出にとって、微小重力や放射線、その他諸々の環境因子の人体への影響は強い関心も呼び、研究が精力的に行われて来ているが、何よりも適切な酸素供給の行われることが人類の宇宙進出にとっては最も必要であり、全ての活動の基礎となるものであることを我々は改めて認識する必要があろう。 本発表では、当たり前のような事柄ではあるが人体にとっての酸素の存在意義とその必要性をまとめてみることよって、将来の宇宙での人類の活動を考える参考としたい。