日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-RE 応用地質学・資源エネルギー利用

[H-RE31_2AM1] 地球温暖化防止と地学(CO2貯留・利用,CO2-EOR,地球工学)

2014年5月2日(金) 09:30 〜 10:45 419 (4F)

コンビーナ:*小出 仁(産業技術総合研究所)、鹿園 直建(慶應義塾大学理工学部応用化学科)、當舎 利行(産業技術総合研究所)、薛 自求(財団法人 地球環境産業技術研究機構)、座長:當舎 利行(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)

09:30 〜 09:45

[HRE31-01] CCSジオエンジニアリング:現時点で唯一妥当な温暖化防止ジオエンジニアリング技術

*小出 仁1 (1.温暖化防止地球システム)

キーワード:ジオエンジニアリング, CCS, 大気, EOR, リサイクリング, 温暖化

迫りつつある気候災害を軽減するためには,温暖化防止ジオエンジニアリングの実施は必須になっているといえる。一方で複雑な地球の気候システムを充分に理解できていない現状では,温暖化ジオエンジニアリングの大規模な実施には慎重でなければならない。しかし,化石燃料の大量燃焼により,人間は大気のCO2濃度を上昇させて,意図せずに大規模な気候ジオエンジニアリングを既に実施してしまっている。広義のCCSジオエンジニアリングは,CO2回収・貯留,CO2回収・CO2-EOR/EGR,大気CO2吸収・貯留,大気CO2吸収・CO2-EOR/EGR および地下微生物CO2リサイクリングを含む。CCSジオエンジニアリングは人為的なCO2排出を低減するか,大気中の余剰CO2を吸収する。CCSジオエンジニアリングは,自然なCO2濃度に向けて大気を保全しようとするだけで,余分な副作用を避けられるので,唯一の天然安全なジオエンジニアリング技術である。