日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-TT 計測技術・研究手法

[H-TT33_2AM1] UAVリモートセンシングが拓く新しい世界

2014年5月2日(金) 09:00 〜 10:45 211 (2F)

コンビーナ:*近藤 昭彦(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、長谷川 均(国士舘大学文学部地理学教室)、桑原 祐史(茨城大学工学部都市システム工学科)、井上 公(防災科学技術研究所)、座長:井上 公(防災科学技術研究所)、長谷川 均(国士舘大学文学部地理学教室)

10:00 〜 10:15

[HTT33-04] 小型無人ヘリコプターによる放射線の近接空中計測

*梶原 康司1本多 嘉明1 (1.千葉大学環境リモートセンシング研究センター)

キーワード:UAV, 放射線計測, 森林樹冠

東日本大震災に伴う福島第1原子力発電所事故により飛散した放射性物質の除染作業が、居住地域や耕作地等に対してされている。しかしながら森林域ではいまだに高い線量が計測されている。居住環境内に森林がある場合には建物の屋根や土壌のみの除染を行っても安全性を保証できるかどうかは疑問である。 本研究では、小型の無人ヘリコプターに取り付けたウィンチで計測対象までの距離を調節できるようにした放射線計測器を用い、樹冠に近接した位置から100m程度の高度までの空間線量を計測し、これまで困難であった森林における面的な線量計速が可能であることを示した。また、除染された場所であっても、近接して森林が存在する場合の空間線量が高度によって変化することを確認した。