日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

インターナショナルセッション(ポスター発表)

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS01_29PO1] Land-ocean linkages in East Asian marginal seas

2014年4月29日(火) 18:15 〜 19:30 3階ポスター会場 (3F)

コンビーナ:*多田 隆治(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、Murray, Richard W(Boston University)

18:15 〜 19:30

[MIS01-P04] 過去15万年間の東アジア冬季モンスーン変動

*山本 正伸1齋 博貴1陳 明徳2趙 美訓3 (1.北海道大学大学院地球環境科学研究院、2.国立台湾海洋大学、3.中国海洋大学)

キーワード:東アジア冬季モンスーン, 南シナ海, 西太平洋暖水塊, 歳差運動, 水温

東アジア冬季モンスーンの軌道強制に対する応答はいまだ明らかではない.本研究では,南シナ海と西部太平洋暖水塊地域の水温差を東アジア冬季モンスーンのプロキシとしてみなし,過去15間年間の東アジア冬季モンスーン変動を復元した. 水温差変動は歳差運動周期を示し,モンスーンが低緯度域日射変動に応答するとするKutzbach (1981)の仮説と調和的であったが,モンスーンが離心率変動に応じるとする従来の海洋堆積物およびレスにもとづく研究の結論とは矛盾した.冬季モンスーンの極大は5月の近日点に対応し,6月近日点で極大になるとするKutzbach (1981)モデルとは完全には一致しなかった.東アジア冬季モンスーン強度変動はインド夏期モンスーン強度変動とちょうど逆位相である,このふたつのモンスーンのダイナミクスが連携していたことが示唆された.