日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-TT 計測技術・研究手法

[M-TT41_28PM2] 地球惑星科学における地図・空間表現

2014年4月28日(月) 17:06 〜 17:57 422 (4F)

コンビーナ:*小荒井 衛(国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室)、鈴木 厚志(立正大学地球環境科学部)、座長:小荒井 衛(国土地理院地理地殻活動研究センター地理情報解析研究室)、鈴木 厚志(立正大学地球環境科学部)

17:06 〜 17:21

[MTT41-P08_PG] 高精度DEMと印刷地図による地理的環境の復元と空間表現

ポスター講演3分口頭発表枠

*鈴木 厚志1 (1.立正大学)

キーワード:高精度DEM, 印刷地図, 地理的環境, 空間表現

本研究は、20世紀前半に刊行された5万分の1地形図と現在の高精度DEMを組み合わせ、そこから2次元・3次元の地図を作成し、当時の地理的環境の復元と空間表現を試みた。
事例地域は、20世紀前半の先島諸島である。当時の先島諸島では、年間1000人から2000人のマラリア患者の発生が報告されている。これまでの研究から、先島諸島のマラリア有病地は、高島と呼ばれる大陸性の島もしくは火山島において、起伏があり、水系の発達した地域に多く分布したことが明らかにされている。そもそも、マラリア媒介蚊であるコガタハマダラ蚊は、表層を非石灰岩の地質が広く覆う場所や、水たまりや水田が形成されやすい湿地帯を好み、こうした地理的環境を有する地域が有病地となった。また、最近時の空中写真判読による土地利用図の3次元化も試みた。合わせて報告したい。