日本地球惑星科学連合2014年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-ZZ その他

[M-ZZ45_29PM2] 地球科学の科学史・科学哲学・科学技術社会論

2014年4月29日(火) 16:15 〜 17:45 422 (4F)

コンビーナ:*矢島 道子(東京医科歯科大学教養部)、青木 滋之(会津大学文化研究センター)、山田 俊弘(千葉県立船橋高等学校)、吉田 茂生(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)、座長:青木 滋之(会津大学文化研究センター)、吉田 茂生(九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門)

16:30 〜 16:45

[MZZ45-09] 時系列データダイナミックプレビュー用Webアプリケーションの科学史への応用

*村田 健史1 (1.情報通信研究機構)

キーワード:STARS touch, NICTサイエンスクラウド, Webアプリケーション

本研究では、NICTサイエンスクラウド上で開発した時系列データ表示ツール(開発名:STARS touch)について紹介する。これまでの多くの時系列データ表示用科学データWebアプリケーションは、Webアプリ用のミドルウェアなどによりデータの読み込みと画像表示を行ってきた。その多くは、日時やデータ選択を行う手間やデータ処理を行う処理時間がユーザビリティーを下げていた。STARS touchはクラウド上のデータ収集システム(NICTY/DLAおよびWONMシステム)により収集した科学データをGfarm/Pwrake等により並列処理することで画像化した時系列画像データを用いる。また、Ajaxやキャッシュプログラムにより閲覧しているデータに近いデータを優先的に読み込む非同期処理を導入することでユーザビリティーを上げている。発表では、STARS touchのデモを行い、異なる時系列データをWebアプリケーション上で表示する有効性について議論する。現在の実装では数10年から数不運までの現象を連続的に閲覧することができる。これにより、マクロ時間スケールな現象や長期トレンドでの興味深い事象・現象を発見し、それをミクロ時間スケールで確認・解析することができる。このツールを数世紀から数年という時間レンジに改良することが科学史研究にとって有効であるかどうかの議論を行う。